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トークイベントご報告

 投稿者:やよい  投稿日:2009年10月23日(金)02時02分12秒
  通報 編集済
  つたないですが一部をご報告します。


階段式の教室に並ぶ若い(当たり前)美大生たちを前にした山田さん、席に着きながら笑顔で開口一番「古代の人間が来たのでは?」。そんなぁ。

トークイベントは若きクリエーターたちへの山田さんからの心込めたエールが折々にちりばめられ、示唆に富む内容で質疑応答を含めて何と30分も時間オーバー。充実したひとときでした。

「この世の中、通念だらけ、ありきたりだらけだから皆さんがやることは沢山ある。耳を澄まして自分は本当は何を見ているのか、人間とは何だろうということを粘り強く深く掘り下げること。焦らずゆっくりと自分を展開していくこと。自己形成には時間が掛かる。劣等感を持つこともあるでしょう。同時に自分が世界一だと思うのとが行ったり来たりするけれどそれでいい。(作品は)できるだけ他者の目に晒されることが必要」
「大袈裟なことではなく人間の真実を捉えるような何でもないささやかな話はまだまだ未踏の領域。本当の感情を静かに掘り起こすこと。本当の感情というものを忘れてしまうくらい僕らは通念に侵されているのではないか」
「いいものと悪いものは時間をかけると見えてくる。ベースはリアリズムです」
「中間に真実がある。曖昧なものの中でどう生きるかが大切。ドラマや美術は中間点でものごとを捉える訓練が大事」 ・・・静かに聴き入る美大生たち。

ああ、この若さで山田さんのお話がどこまで届いているだろう、いえ、きっとしっかりと届いていますね。はい、ロウバシンでした・・・。


「小さな話がとても大事。本当はささやかなことやちょっとした微笑によって人は救われることがある」
ここで山田さんは「聖者は口を閉ざす」というアメリカの小説を紹介。長編なので迷いながら購入されたそうですが、その中の或る部分にとても強く惹かれたと。
「黒人の女の子が落書きをして警察につかまり、母親が引き取りに来る。でもその母親の姿がどうにもひどい。髪はくしゃくしゃ服はよれよれ。それを見た警官がその女の子の襟もとにそっと手を触れる。つまり、君、大変だね、と。それがその子にとってとても大きな救いになった。こういうささやかなことが大きな意味を持つことって真実だと思います」

他にも旅サライの取材で行かれた出雲での話(あの素晴らしい短文のサワリ)やカフカの「変身」の優れた手法についての話や「現実にはないもの」たちを生み出すケルト民族の話、「嘘を提示すると本音を描きやすい」ことに触れて寺山修司が自分の母親との関係を描くことにおいてそれをとても巧みに取り入れていた話、松竹時代のエピソード・・等々もう書ききれません。

最後に詩人の天野宙(ちょっと不確か)というかたの詩「静かな夫婦」について。
他者のことはわからない。ひとの痛みはわからないものだ。超えがたい他者との違いを維持したまま「静かな夫婦」としての関係を紡ぐことを、今「とてもいいなあ」と思っていますと。

そしてそして最後にお伝えするのはこの山田さんのお言葉。
「304050(歳のことです)どんどん面白いです。面白くなってくる。6070になるともっと面白いですよ!」


イベント終了後。山田さんにサインを求める学生さんたちがあまりに多くて列を作っていました。山田さん、暗いところで、最後は植え込みの上でお書きになったりされていました。
山田さん、お疲れさまでした。有り難うございました。

えびようさん、新宿のあのお店ゆっくりおしゃべりできて良かった。
お疲れさまでした。
補足をよろしくです。あのことも・・・。
 
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