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山田ドラマ愛「終りの一日」

 投稿者:あいどん(管理人)  投稿日:2018年12月10日(月)13時17分41秒
編集済
  「終りの一日」をひとり芝居で舞台化。


https://chuchandai.exblog.jp/28838948/




昨日好評のうちに全日程を終了したようです。

山田さんは9日14:00の回をご覧になるとのことで、急遽、私にもお誘いが来て、山田さんのお隣で観劇しました。感謝です。


小倉一郎さん、山田作品全インタビューのスタッフ、その他私には分からない、山田さんゆかりの方も多数いらっしゃったようです。

なかなか面白い独り芝居でした。

プロローグは落語家よろしく、校長や教師たちとの会話を一人語りするのですが、小刀(切り出し)で鉛筆を削りながら語り、しつこく、しつこく削ることによって、苛立ち、義憤を表現していました。

学校のシーンが終り、自宅に戻ったところからは、独り芝居らしく、主人公だけの台詞となり、周りの人とのやりとりと、独白を描写していました。

舞台にすることにより、TVドラマより鮮明になったところもあり、面白いものでした。



終演後は、山田さんを中心にして集合写真を撮りました。
「輝きたいの」で少女たちの一人を演じられた方、名前が出て来ないのだけど、あのいじめられっ子役を演じられた方も参加されました(娘さん同伴で、娘さんは、お母さんがドラマに出た時の年齢とのこと)。

多くの人が、山田さんが来てるなんて思ってなくて、原作の山田さんが来てらっしゃいますと発表があった時には、どよめきましたが、皆さん突然のサプライズに興奮しておられました。

まさしく、「山田ドラマ愛」にあふれたひとときでした。

 
 

結婚相手は抽選で

 投稿者:あいどん(管理人)  投稿日:2018年12月 4日(火)13時19分3秒
編集済
  あこがれ雲さん、気合入ってますね。

「結婚相手は抽選で」終わりました。


今テレビドラマで、政治を取り上げるというのは、勇気のいることだと思います。
企画段階で、視聴率に結びつかないと懸念されます。
事実はそんなことはなく、取り上げ方次第だと思うけど、この懸念が発生すること事態が問題です。
懸念、忖度、コンプライアンス。
現場を萎えさせる言葉にこと欠きません。

こういうことが良くないというのはみんな分かっていると思うけど、でも結果的に、萎えさせる力のほうが、現場を仕切ってしまう。


いろんな人が警鐘を鳴らしていますが、テレビドラマだけではなく、確かに世の中は不気味な世界に入っていて、「結婚相手は抽選で」のような、取り返しのつかないことを決定しようとしています(決定されたものもある)。


先日、山田さんが「トランプのアメリカに住む」という本を読まれていて、民主主義の話になりました。
民主主義は効率が悪くとも、ベターな選択なのだと思っていたけど、結局、各論並立で何もかもが相対的になってしまい、先に進まない。
日本も含めて、人々は深々と民主主義に失望しはじめているのではないか。

現政権は多数決の論理で、将来を決定して行くけど、こんな状態じゃ、多数決を正しいとは誰も思わなくなってきている。マイノリティの怨みとともに、民主主義が色あせたものになろうとしている。
そう私は言いました。


山田さんは苦笑されていました。



「結婚相手は抽選で」が、こういうドラマという「石」を、世の中に投げたということは評価されるべきだと思います。
まあ、政治のことは置いといても、恋愛ものが人気のない時代に、こういう仕掛けで、男女のシミュレーションを見せたということは良かったのではないかと思います。
それに出会いは男女だけではないという世界を改めて見せたことも。


現在日本映画専門チャンネルで、連日「兄弟」が放送中ですが、最終回近く、なんの変哲もない男女が、ただ結婚を決意するという世界を丹念に描いて行きます。
男女は出会うだけでドラマであり、政略も難病も家族の反対がなくても、つまり、とりたてて何もなくても、二人にとって一大決心なのだという世界を描いて行きます。

男と女は出会うだけで、あなどれないドラマを孕んでいるという世界があり、それは男女に限ったことではなく、人と人が出会うということは、おっくうな部分もあるけど、期待していいんじゃないかというイメージが、「結婚相手は抽選で」を若い人が見ることで広がればいいなと思います。



 

結婚相手は抽選で」最終回

 投稿者:あこがれ雲  投稿日:2018年12月 2日(日)02時25分14秒
  「結婚相手は抽選で」最終回「それぞれのレジスタンス」

最終回、何と政府が「抽選見合い結婚」法を廃止!  随分物分かりのよい政府です。

龍彦と奈々の二人もいい雰囲気で、このままめでたしめでたしで終わってしまうのでは物足りないなあ~、予定調和で終わらせず、政府が突如「抽選見合い結婚法」よりもっと悪質な法案を出してくるとかの大どんでん返しをラストに持ってきたら、インパクトがあって面白いのになあ~、なんてことを考えながら観ていました。

勿論、ドラマのほうは、そんなサプライズやどんでん返しなど微塵もなく、やはり予想した通りのハッピーエンドで無難に終了。


政府が野党の抵抗を押し切って通した重要な法律を、多少の反対運動があったからといって自ら廃止するなんて、そもそもありえないです。
官邸を取り囲むようなデモの描写もなく、反対運動自体も政府への上申書やSNS、反対集会が主のかなり小規模なもの。

第5回と龍彦の見合い相手の女性が、自分が結婚をあきらめた人間であることを切々と語る第2回が素晴らしかっただけに、第6回以降の展開には、あまり政治的リアリティが感じられませんでした。

残念ながら、大きく拡げた風呂敷を最後はバタバタと小さく畳んで終わってしまったという竜頭蛇尾感は否めません。



とまあ、ここまで、「政治ドラマ」としての「結婚相手は抽選で」について、ぼろくそに書きました。

しかし、視点を変えて、「若者の成長物語」という面からこのドラマを見ると、評価がガラリと180度変わります。


ドラマの冒頭、潔癖症や一種のコミュニケーション障害という、主人公が抱える個人的問題が描かれます。
その上に、さらに個人の心の領域に土足で踏み込んできて、人間の尊厳をを平気で蹂躙する「抽選見合い結婚法」という悪法の問題が重なります。

ドラマは、これらの問題や矛盾と向き合い、悩み、葛藤し、闘い、克服していくことを通して、主人公の龍彦が自らを成長させていく姿を描いていきます。

反対集会での演説、「結婚は人間の義務じゃない!」「自分たちの人生は自分たちで選んで決めます!」という、自らが抱える「コミュニケーション障害」を克服した龍彦の心からの訴えは感動的でした。

龍彦だけではありません。
周りの若者たちも悪法と闘うことで、人権意識や政治意識、連帯することの大切さに目覚め、もっと大きな世界に目を向け、視野を拡げて行きました。
(若者たちの活動グループの名称が何となく「シールズ」を連想させるのがご愛敬です。)


以前投稿した、第5回までを観た感想の中で、

<「国民一人一人が国会の動きや一つ一つの法律にもっと関心をもって常に議会を監視し、政治や社会のあり方について活発に議論し合い声をあげていかないと、知らないうちに大変なことになるんだよ。」
このドラマは、そのようなメッセージを 我々に投げかけているように思いました。>

と書きましたが、最終回では、「政治や社会のあり方について活発に議論し合い声をあげてい」く若者たちの成長した姿が描かれていました。


各話の題名に、現在では、ほとんど死語になっている「レジスタンス」という言葉を2度も使ったり、最終回の「ばかやろう政権!」という龍彦の叫び、「あんな官邸に評価されたって、意味あるのかしら。」とつぶやく担当大臣。

明らかに現政権と重ね合わせられることを意図したこれらの台詞に、脚本家をはじめ制作スタッフの現在の政治状況に対する並々ならぬ問題意識を感じました。
まさに、レジスタンス=理不尽な政治への「抵抗」です。



森友問題を取り上げた北川景子主演のドラマ「指定弁護士」が、局上層部からの圧力によって脚本をズタズタにねじ曲げられ、全く訳の分からないストーリーに改竄されてしまったように、最近は、ニュースや報道番組、ワイドショーだけでなく、ドラマにまで政権に忖度する同調圧力が強まっています。

そのような状況下で、「結婚相手は抽選で」 は、あの時間枠で許されるギリギリのところまで精一杯頑張っていた、最近では珍しい斬新な切り口の「社会派ドラマ」だったと思います。

そして、このドラマがLGBTの人々への正面切っての力強い応援歌であったことは、何よりも評価されるべきです。

それは、国民の基本的人権を敵視する杉田水脈議員に代表されるような勢力に対する反撃でもあるのですから。
 

藍より青く

 投稿者:あいどん(管理人)  投稿日:2018年12月 1日(土)09時06分49秒
編集済
  今朝の「天声人語」で、赤木春恵さんについて書いています。

16歳で演劇の道に進んだが、なかなか役に恵まれず、時代劇の老女役を自ら買ってでた。
戦時中は男性役者が戦場に招集されたので、刀を帯びて男性役もこなしたそうです。
満洲にも渡り演劇活動を続け、敗戦の時はソ連兵のレイプからのがれるために、老女のメイクをして逃げた。

戦後は、がむしゃらに演劇の道を突き進み、どんな役でもやった。化け猫も妖怪もやった。

その舞台に日が差したのは48歳。
NHKドラマ「藍より青く」で姑役を演じてからとのこと。
「3年B組金八先生」の校長など、はまり役を次々に得て、広い世代に支持され、88歳で「ペコロスの母に会いに行く」で初の主演。

樹木希林同様、凄い人生を懸命に生きられたなと思います。

合掌。
 

スーパートーク 不安の時代を超えて

 投稿者:あいどん(管理人)  投稿日:2018年11月30日(金)12時44分40秒
  あこがれ雲さん、なかなか熱の入った子ども時代をおくられたようですね。

東宝特撮は子供の私にとって、とても魅力がありましたね。
ブルーバックの合わせが上手くいってなくて、ブルーのギザギザが露骨に目立っても、ああ、特撮だ!!と興奮していました。


小学校の夏休みには必ず、学校から東宝映画の割引券が配布されました。
割引券を手にした時は、本当に嬉しかった。
東宝怪獣映画は、そういう手練手管に引っかかって必ず見ていて、同時上映の「若大将シリーズ」も欠かさず見ていたものです。

特撮怪獣を楽しんで、青大将(田中邦衛)が星由里子にキスを迫る、今で言うセクハラのいやらしさも体験していましたから、なかなかハードな夏休みでした。


おっしゃる通り、「ゴジラ」は段々とお子様向きになっていきました。子供の自分が「ガキ向き」じゃねえかと呆れるくらいでした(笑)。


それと、夏は必ず怪談映画があって、これは、怖がりの私は見ることはなかったのですが、次週上映の予告編に遭遇することがあり、いや、それだけでも怖くて、慌ててロビーに逃げだしていました。
いやあ、子ども時代にちゃんと怪談映画を見たあこがれ雲さんは偉い。


でもあの頃の子供向き映画って、ホラー仕立てだったですよね。
「スーパージャイアンツ」も「月光仮面」も「七色仮面」も「まぼろし探偵」も、かなり怖がらせることに情熱を注いでたように思えます。
せむし男も、こびとも、フリークとして、子供の恐怖心を煽るように登場していた。
「ミステリーゾーン」も「アウターリミッツ」も同様だったと思います。



>ネットでは「猿の惑星」の猿は日本兵がモデルだったなんて話が、今だにまことしやかに囁かれてますね。


あ、それは知りません。
でも、白人からみれば、他の人種は未開の人間ですからね。
白人の文明を、科学を、未開社会に知らしむるという構造を読み取るという考えは、無意識に出るかも知れません。

レヴィ=ストロースなんかが出て来て、西洋中心主義が相対化されても、なかなか変わらないものはあります。


「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」(2012)という映画が中国人蔑視だと騒がれましたが、何故宇宙人の名が王(ワン)さんなのかと思うと、やはり白人はアジア人が不気味で仕方ないのだなと思えました。
王(ワン)さんをスパイだと断定し、拷問をし続ける世界は、ユーモラスに作られているんだけど、ユーモラスであればあるほど、深いところで白人のあせりを感じました(とはいうものの、中国の不気味さは、アジア人の私も共感しますが)。



「ミステリーゾーン」と「アウターリミッツ」ともう一つ、

「世にも不思議な物語」
というのもありましたよね。
これは実話限定だったような。
https://www.youtube.com/watch?v=YS3LD2bqpfw



それぞれ思い出は尽きません。

この時代を過ぎると、「スタートレック」「宇宙家族ロビンソン」「タイムトンネル」「0011ナポレオンソロ」「プリズナーNO6」の時代に入っていくわけです。

ああ、懐かしい。



ところで、
25日に放送したEテレ「新世代が解く!ニッポンのジレンマ特別編「五木寛之×古市いまジレンマを語る」をご覧になりましたか?
山田さんが出てたんですよ。

五木寛之の各時代の対談や鼎談が挟み込まれる構成なんだけど、1995年8月放送の「スーパートーク 不安の時代を超えて」という番組が挟み込まれ、山田さん河合隼雄さんらと、阪神淡路大震災後の日本を語っていました。

五木寛之の特集なので、山田さんの発言シーンは放送されなかったのだけど、こんな番組全然知らなくてビックリしました。

アーカイブで探せればいいな。






 

ミステリーゾーン」(The Twilight Zone )

 投稿者:あこがれ雲  投稿日:2018年11月29日(木)00時26分23秒
  あいどんさんとは逆に「怪獣ゴルゴ」は、リアルタイムでは観てないんですよねえ。
多分近所の映画館には、かからなかったのだと思います。

レイ・ハリーハウゼンを筆頭に、コマ撮り(ストップ・モーション・アニメ)が主流の欧米怪獣映画には珍しい着ぐるみの特撮でしたね。
日活が「大怪獣ガッパ」で「怪獣ゴルゴ」のプロットをパクってました。


当時、家のすぐ近くに東宝と東映の直営館、少し離れた所に洋画専門館があり、「ゴジラ」以来、東宝の特撮ものはほぼリアルタイムで観ています。
東映動画の第一作「白蛇伝」や伏見扇太郎主演の「里見八犬伝」などが、早朝割引だと入場料子ども10円!という時代でした。

もっとも、ゴジラは、第三作「キングコング対ゴジラ(1962) 」を観ていて、「これって、だだの怪獣プロレスじゃん!」とハタと気が付き(前作「ゴジラの逆襲」でもその傾向はありました)  、いっぺんに興ざめしてしまい、その後、ゴジラ・シリーズは、ほんとんどリアルタイムでは観なくなりました。

また、毎年お盆の時期にかかる怪談映画も楽しみのひとつでした。
特に中川信夫の『亡霊怪猫屋敷』(原作橘外男)や『東海道四谷怪談』は、怖すぎて暫くトラウマになりました。

あいどんさんも書いているように、今から思えば小中時代は、本(「SFマガジン」!)でも漫画でもテレビでも映画でも、毎日がまさしくSF漬けの日々でした。



「猿の惑星」、海岸の砂に埋もれた自由の女神像のインパクトには負けますが(自由の女神は、ある意味アメリカのシンボルですから)、原作の落ちもなかなかのものですね。
「ミステリーゾーン」好みの落ちなので、ドラマ化していたら、面白い作品になっていただろうと思います。

原作者のピエール・ブールは、有名な映画「太陽にかける橋」の原作者。
戦時中、仏印で日本軍の捕虜になった体験が元になっているそうな。
そう言えば、ネットでは「猿の惑星」の猿は日本兵がモデルだったなんて話が、今だにまことしやかに囁かれてますね。


「どんでん返し」と言えば、「ミステリーゾーン」の名作って大体そのパターンが多いですね。

代表作を並べてみます(ネタバレ注意)。


「連れてきたのは誰?」(脚本ロッド・サーリング)

若い夫婦が酔いから覚めると、そこは見知らぬ部屋だった。
外に出ると街には人っ子一人おらず、電話機も車も街路樹もすべてイミテーションだと分かる。

二人は張りぼてで出来た奇妙な街から必死に逃れようと試みる。
発車間際の列車に首尾良く乗り込んでほっとしたのもつかの間、二人の他には誰も乗っていない列車は、街を一周して元の駅に戻ってしまう。
やがて子どもの大きな笑い声が聞こえたかと思うと、空から巨大な手が降りてきて…。


「遠来の客」(脚本リチャード・マシスン)

一軒家に住む一人暮らしの中年女性(アグネス・ムーアヘッド)が食事の支度をしていると、突然、奇怪な音と共に、ドカンと屋根に空飛ぶ円盤が落ちてくる。
女性が直径1メートル半ほどの円盤を調べていると、宇宙服を着た身長5センチ程の小さな宇宙人に攻撃される。
格闘の末に宇宙人をやっつけた女性は、彼らが乗ってきた円盤を斧でたたきつぶす。

すると「SOS、SOS、未知の惑星に不時着して巨人に本船を破壊されている、助けてくれ!」という謎の通信音。
最後に破壊された宇宙船がクローズ・アップされると、そこには「U.S AIR FORCE」のロゴが…。

ラストの通信音以外、一切台詞がありません。


「真夜中の太陽(狂った太陽)」(脚本ロッド・サーリング)

地球が軌道をはずれ、刻々と太陽に近づき始める。
そのため気温は毎日1度ずつ上昇し、やがて、高温のあまり寒暖計が壊れ、主人公の画家が描いていた油絵の絵の具も溶け落ち始める。
金持ちは気温の低い地方へ移住するが、それが出来ない主人公は…、

というのは実は悪夢で、現実の地球は太陽から徐々に遠ざかりつつあったのだ。


「奇妙な奈落」(脚本ロッド・サーリング)

目覚めたとき、彼らは、はるか頭上に空だけが見える巨大な円筒形の空間に閉じ込められていた。
ピエロ、軍人、バレリーナ、バグパイプ奏者、浮浪者の5人。
全員自分の名を知らず、のどが渇いたり、お腹が空いたりすることもなかった。
5人は何度も失敗を重ねながらも、力を合わせて壁を登り脱出しようと試みる。

やっとの事で頂上に手をかけた軍人が壁のてっぺんから見た外の世界の光景は…。
ショックのあまり軍人は、壁のへりから外の世界に転落してしまう。

少女が雪の上に落ちていた軍人人形を拾い上げ、慈善事業のため、いらなくなった人形を集める円い容器に入れて立ち去る。
折り重なって横たわる人形たち。
バレリーナ人形の目から涙がこぼれ落ちる。


「人類に供す」(脚本ロッド・サーリング、原作デーモン・ナイト「人類供応法)

ある日、友好的な宇宙人が地球にやって来る。
彼らの遙かに進んだ科学技術のおかげで、地球上からは飢餓もエネルギー問題も戦争もなくなった。

人類は楽園のような彼らの星に招待され、観光に留学にと大勢が旅立っていく。
よほど居心地がいいのか、宇宙人の星に行った者は誰一人として帰って来ない。

宇宙人が置き忘れていった本を苦心して翻訳してみると、何とそれは、人類の料理法を書いたクッキングブックだった…。


この他にも「たそがれの賭け」、「こびと虐殺」「蘇った過去」「人形の家で」「小さくしてくれ」等々、どんでん返しものの名作は山ほどあります。



何度も再放送されている「ミステリーゾーン」ですが、第1シーズンだけは、最初の放送後、吹き替えの音声テープが行方不明とかで、その後、ほとんど再放送されませんでした。

最近、アシェット・コレクョンからほぼ全エピソードが発売・完結して、やっと観る事が出来るようになりました。

第1シーズンを通して観ると、まず脚本が素晴らしい。
お金をかけて特撮に力を入れなくても、視点を逆転させたり、落ちを工夫したりするだけで、これほどのすごい作品ができるのかと心底驚嘆します。

勿論、脚本がいくら優れていても、それに見合った演出が伴わなければよい作品にはなりません。
演出の面でも、連続ドラマには付き物の制作費や制作時間の不足を補うための斬新な仕掛けや撮影方法など創意工夫が随所にこらされており、だからこそ足かけ6年もの長期にわたって、高水準を維持し続けけることが出来たのでしょう。


脚本、プロデューサー、ナレーション、ホスト役を兼任したロッド・サーリングの他に、脚本家としてリチャード・マシスン(『ある日どこかで』)、チャールズ・ボーモント(『夜の旅その他の旅』)、レイ・ブラッドベリ(『華氏451度』)など、短編SFの名手を起用。

演出陣もリチャード・C・サラフィアン(『バニシング・ポイント』)、ドン・シーゲル(『ダーティハリー』)、ジャック・ターナー(『キャット・ピープル』)、ラルフ・ネルソン(『まごころを君に』)、ジョセフ・ニューマン(『宇宙水爆戦』)、クリスチャン・ナイビー(『遊星よりの物体X』)、スチュアート・ローゼンバーグ(『さすらいの航海』)等、映画のほうでも名作を作ってきた名監督たちが、きら星のごとく並んでいました。

エピソードの中にロベール・アンリコの短編映画『ふくろうの河』(原作アンブローズ・ビアス)まで入っていたのには、びっくりです(日本では未放映)。


ロッド・サーリングは「ミステリーゾーン」を制作する以前は、社会問題をを取り上げた作品で3年連続エミー賞(テレビ界のアカデミー賞) を受賞するなど、脚本家として有名でした。
それでも、プロデューサーの意向やスポンサーへの忖度をはじめ様々な制約があり、本人も脚本家として自由な表現が出来ない限界を感じていたようです。

「ミステリーゾーン」では脚本だけでなく制作も兼ねたので、以前よりは思い切った作品作りができるようになりしまた。
SFという形式もアメリカのテレビ・コード(当時存在してい表現上の制約)  をごまかすには最適でした。
日本でも戦前の「傾向映画」が当局の検閲を逃れるために、時代劇という形式を借りて社会批判を行ったのと同じですね。


「ミステリーゾーン」が今でも語り継がれる伝説的ドラマになり得たのは、作品のアイデアや伏線の張り方・それを回収する落ち(ラストのどんでん返し等)が見事なだけでなく、当時のテレビでは、真正面から取り上げることが難しかった人種差別や原爆、反戦、全体主義的独裁、貧富の差、強欲資本主義の問題など、現代社会にも通じる主題をさりげなく盛り込んでいたからです。
また、なるほどと思わせる社会風刺劇や教訓話も沢山ありました。

表現方法だけでなく、その内容も優れていたのです。


この作品から大きな影響を受けている「世にも奇妙な物語」が、面白いけれど今ひとつ食い足りないのは、「ミステリーゾーン」の隠れた本質とも言うべき社会批判や風刺が少数の例外(例えば、星新一原作の「おーい、でてこーい」など」)を除き、ほぼ抜け落ちているからではないかと思っています。


全156話の半数以上の脚本を書いたロッド・サーリングは、「ミステリーゾーン」でも2回エミー賞を受賞しています。


 

12月のお楽しみ

 投稿者:あいどん(管理人)  投稿日:2018年11月25日(日)05時36分26秒
編集済
  12月のお楽しみです。



山田ドラマ。

12月3日 「兄弟」6:20~7:00(日本映画専門チャンネル)
連日。


12月4日 「高原へいらっしゃい」21:00~23:00(日本映画専門チャンネル)
毎火。





倉本聰。

12月3日 「わが青春のとき」21:00~23:00(日本映画専門チャンネル)
毎月曜。

12月3日 「やすらぎの郷」12:20~13:10(テレ朝チャンネル1)
連日。

12月5日 「浮浪雲」22:00~23:00(時代劇専門チャンネル)
毎水。

12月12日 「君は海を見たか」6:00~7:00(日本映画専門チャンネル)
連日。

12月17日 「あにき」12:00~14:40(TBSチャンネル2)
連日。







宮藤官九郎。

12月3日 「ぼくの魔法使い」9:00~11:00(日テレプラス)
連日。







早坂暁。

12月15日 「関ケ原」11:00~17:00(TBSチャンネル1)


12月18日 「命もいらず名もいらず~西郷隆盛伝~」18:00~19:40(TBSチャンネル2)
早坂暁さんは西郷さんが好きで、もし西郷さんが死なないで、政治の中枢にいたら太平洋戦争はなかったはずとまで思っておられたそうです。

西郷贔屓の早坂さん。その世界を堪能していただきたい。






NHK

12月24日 「映像の世紀 一挙放送」12:00~2:40(日本映画専門チャンネル)
NHKドキュメンタリーの傑作が一挙放送です!
音楽もいい!
何故か時代劇専門チャンネルでも同時放送。




市川森一。

12月29日 「蝶々さん~最後の武士の娘~」18:00~21:00(時代劇専門チャンネル)




岩間芳樹.

12月31日 「そして戦争が終わった」6:20~9:00(チャンネルNECO)




堤幸彦。

12月31日「SICK'S怨乃抄①~⑤終」22:00~2:00(TBSチャンネル1)





向田邦子。

12月11日「阿修羅のごとく」0:45~2:05(NHKBSプレミアム)
連日。


12月31日「寺内貫太郎一家①~⑲」12:00~4:00(TBSチャンネル2)
シーズン1は全39回ですが、ほぼ半分を一挙に放送です。






地上波など。

12月3日「記憶」18:00~19:00(BSフジ)
連日。
関東地方だけだと思うけど、現在フジテレビで午後に連日放送中です。
なかなか面白い。
それを、4Kデジタルリマスター版で放送。
http://www.bsfuji.tv/kioku_dorama/pub/index.html




12月10日「生田家の朝」朝のワイドショー「ZIP」内での放送(日本テレビ)

https://www.ntv.co.jp/asadora/

日本テレビ初の朝ドラ。
脚本バカリズム。
どんな仕上がりでしょう。





12月15日「土曜ドラマスペシャル 炎上弁護人」21:00~22:15(NHK総合)
脚本井上由美子。





12月21日「チコちゃんに叱られる!年末拡大スペシャル」19:30~20:45(NHK総合)
クリスマスイブのイブってなあに?
お餅とおだんごの違いって?

今年最後のチコちゃん。
思いっきり叱られましょう。





12月24日「アシガールSP~超時空ラブコメ再び~」21:00~22:30(NHK総合)
黒島結菜の魅力に、まいったという人がたくさん。
確かにまいった。
そのSP版。
見ないわけにはいかない。

前日には
12月23日「アシガール総集編」16:30~17:55(NHK総合)
も、放送です。
おさらいしましょう。





12月29日「バーニング」22:00~23:40(NHK総合)
村上春樹原作「納屋を焼く」。
ユ・アイン、スティーブン・ユアン、チョン・ジョンソン他。
(声)柄本時生、萩原聖人、高梨臨。
http://www4.nhk.or.jp/P5336/






12月30日「満島ひかりと江戸川乱歩」22:00~23:40(NHKBSプレミアム)

このシリーズ3段目となります。
https://natalie.mu/eiga/news/307903




12月30日「小河ドラマ龍馬が来る①~④」9:00~11:00(時代劇専門チャンネル)
小河ドラマというのが目新しい。
「深夜!天才バカボン」の細川徹演出。
https://www.jidaigeki.com/program/detail/jd11001559.html

https://www.jidaigeki.com/taigajanaizeyo2018/

12月30日「もっと小さな小河ドラマ」11:00~11:30(時代劇専門チャンネル)



この小河ドラマ、第2弾だそうで、第1弾も前日に放送されます。
12月29日「小河ドラマ織田信長」9:00~10:00(時代劇専門チャンネル)






いよいよ今年も暮れて行きます。
ご贔屓の連続ドラマも次々と最終回を迎えます。
12月も楽しみが一杯です。









 

懐かしい時代

 投稿者:あいどん(管理人)  投稿日:2018年11月24日(土)10時51分50秒
  え~~~~~!!
あこがれ雲さん、リアルタイムで観てるんだ!驚き!!

いやあ、私まったく見逃してるなあ。
同じ年に作られた「怪獣ゴルゴ」は見ているのに、どうしてだろう。
まあ、片田舎の映画館だし、ガキだったから、全部チェックできたわけではないのでしょう。

当時のTV「ミステリーゾーン」も子供の私にとっては魅力だったですね。
少し遅れて「アウターリミッツ」も始まり夢中になりました。

フィクションに触れるということは、ほとんどSFに触れるという子ども時代だったように思います。
特撮と呼ばれた時代が懐かしい。

あこがれ雲さんも、かなり入れ込んだ時代があったようですね。
嬉しいことです。



山田さんと出会った頃、結構「ミステリーゾーン」の話をしました。
山田さん自身はご覧になってなくて、私が講談師よろしく、ストーリーを語りました。
楽しんでもらえたようです。

リチャード・マシスンと一緒に「ミステリーゾーン」の脚本を書いていたロッド・サーリングが「猿の惑星」を書いた時、ラストの、実は「猿の惑星」は地球だったというオチは原作にはなく、ロッド・サーリングのアイデアだったそうです。

この映画は大ヒットして、そのオチが絶賛されました。
当時、山田さんは原作を読まれて「原作のオチも面白いよ」と言われました。

原作は宇宙を航海している宇宙船が、宇宙空間を漂う日誌を拾い、それを飛行士が読むというものでした。

日誌の中に奇談として、「猿の惑星」のことが書いてあり、それが小説の骨子です。
読み終えた飛行士は「そんなバカな!」と舌打ちします。

更に「人間にこんな知性があるわけない」と日誌を放り投げます。

飛行士は猿だったのです。
そんなオチです。
山田さん楽しそうに語ってくれました。

思えばSFに触れるというのは、子供の私にとって「どんでん返し」の魅力を教わるということでもあったように思います。


ああ、あの頃が懐かしい。






 

「空飛ぶ戦闘艦」

 投稿者:あこがれ雲  投稿日:2018年11月23日(金)23時21分5秒
  「空飛ぶ戦闘艦(1961)」ですか~、懐かしいですねえ。
子どもの頃、近くの映画館で観ました。

「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」「スチームボーイ」「ワイルド・ワイルド・ウェスト」など、
スチームパンク(蒸気機関が異常に発達した異世界) 系映画の元祖ですね。

ただ、他のジュール・ヴェルヌ作品を映画化したリチャード・フライシャー「海底二万哩(1954)」やカレル・ゼマンの
「悪魔の発明(1958)」などに比べると、全体の作りが何となく安っぽくて、物足りなかった印象がありました。


もっとも、今から思えば、制作したAIP(アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ)が弱小プロダクション だったので、
予算的には、あれでも精一杯頑張ったほうなのでしょうね。

一応、B級映画の範疇には入るので。


何しろAIPと言えば、ロジャー・コーマンが、艦長役のヴィンセント・プライスと組んでポーとH・P・ラヴクラフトの
原作を映画化したシリーズ (「アッシャー家の惨劇」「恐怖の振り子」「黒猫の怨霊」「怪談呪いの霊魂」等7作品)を
除くと、低予算の箸にも棒にもかからないC級映画(SF・ホラー系は結構好きでしたが)ばかり量産していた会社ですから。



子どもの頃は気が付きませんでしたが、これって「毒をもって毒を制す」式の、一種の反戦映画的側面もあったのですね。

宇宙人が、「超兵器」で人類に核兵器の放棄を迫るロバート・ワイズの「地球の静止する日 (1951) 」(原作ハリー・ベイツ)
とほぼ同じテーマです。

確かにこういう事態でも起きない限り、地球上の核兵器は永久になくならないのかもしれません。



脚本が、リチャード・マシスンだったとは初耳でした。

1961年というと、SFドラマの金字塔「ミステリーゾーン」のために、「遠来の客」「四角い墓場」「たそがれの賭」
「蘇った過去」などの傑作シナリオを書いていた時期とちょうど重なります。

原作・脚本を担当した映画「縮みゆく人間」と「ある日どこかで」は、今でも心に残る名作でした。



あいどんさんがリンクしてくれた「男たちのシネマ愛」では、かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」と宮崎駿がこの作品から
影響を受けていることが指摘されていました。

「沈黙の艦隊」を読んだとき、潜水艦が「独立国家」という発想に驚きましたが、元ネタがこの作品だった可能性はある
のかもしれませんね。

宮崎駿への影響に関して、ジブリの宮崎・高畑コンビに最も大きな影響を与えたのは、ポール・グリモーのアニメ映画
「やぶにらみの暴君(1952)」だと思っているので、「空飛ぶ戦闘艦」からの影響はあったとしても、空中戦艦などごく
一部のデザイン的側面に限られると思います。



話があっちこっちにとっ散らかってしまいました。
今はCS放送を見られる環境にないので、再見できないのが残念です。


ユーチューブに原語版がアップされていますので、一応リンクしておきますね。

https://www.youtube.com/watch?v=ilQNFn_Lpnc&t=4377s




NHKの「昭和元禄落語心中」が快調です。

雲田はるこの同名マンガが原作で、既にアニメ化もされており、どちらも面白いです。

ストーリーの間に落語の名作を無理なくはめ込んでいく、入れ子構造の手法が効果を上げているように思います。
 

空飛ぶ戦闘艦

 投稿者:あいどん(管理人)  投稿日:2018年11月22日(木)10時16分5秒
編集済
  「空飛ぶ戦闘艦」
https://www.thecinema.jp/program/04255
という映画を昨日録画で見ました。
いや、この映画まったく知りませんでした。こんな映画があったんだという驚きの中にいます。



端的に言えば、B級特撮映画ですが、荒っぽい作りの映画なのに、なかなか捨てがたいところがある。
原作ジュール・ヴェルヌ。
脚本リチャード・マシスン(「トゥワイライト・ゾーン」「激突!」など)。
主演は、まだ若手時代のチャールズ・ブロンソン。



文字通り「空飛ぶ戦闘艦」という空中戦艦を作り上げ、その圧倒的科学力で世界中を脅すという話です。
脅すと言っても、金銭を要求するわけではなく「戦争をやめろ!」という要求で、世界平和のためにはお前ら殺すぞという、とんでもなく荒っぽい方法をとる人々の話です。



1961年の米映画ですが、1960年にはキューバ危機があり、本当に核戦争が起きるのではと世界中が緊張した頃。



で、この映画の空中戦艦を見たら、誰しもが「あ、」と思うと思います。
宮崎アニメの空中戦艦です。
そうか、ここからヒントを得たんだと思ってしまいます。


その他、いろいろ「元ネタ」っぽいところに気が付きます。

このB級映画を、熱く語っている人たちがいます。
https://www.thecinema.jp/article/707
共感します。
笑います。



11月30日「空飛ぶ戦闘艦」(11:00~13:00ザ・シネマHD)
(12月も放送予定です。)
見られる環境の方は是非見ていただきたいものです。



それからこれは公開中の映画ですが、
「スマホを落としただけなのに」
という映画を観ました。


スマホを落とすことにより、如何にスマホに個人情報が入っているか、という恐ろしさを描いた話だろうと思って観に行きました(フェイスブックなんて、どうしてみんなやるんだろう?理解出来ない私なので)。
確かにその通りの映画でしたが、それだけではなく、後半はとんでもないサスペンスになり、なんだか一昔前の火曜サスペンスみたいで、入れ替わりのトリックとか、私からみれば蛇足が一杯出て来て、そこは興ざめでした。


そしてこれも公開中。
「人魚の眠る家」
という映画も観ました。
ベストセラー作家東野圭吾の原作を、堤幸彦が監督した問題作です。



幼い娘がプールの事故で植物人間に。
諦めきれない両親は、脳死を認めず、自宅で介護生活に入り、最新の機器を使って娘の肉体の健康維持をしようとする。

しかし、その営みには終了点がなく、脳波を操作して任意の筋肉を動かしたり、微笑みすらコントロールするようになると、常軌を逸していると批判されるようになります。



脳死と心臓死。
どちらを人間の死とするのか。
そして臓器を待つ、患者の存在。
臓器移植の問題まで、難しいところを描いて行きます。

眠り続ける幼女の姿が観客の涙を誘います。
狂気の如き親の愛。
力作です。



でも、これって、幼女ではなく、高齢者に代えたら、あちこちに実例(スパゲッティ状態)があり、幼女ほど涙は誘わないことだろうなんぞと思ってしまいました。
年寄りのひがみ?




テレビドラマは
「僕らは奇跡でできている」
「ハラスメントゲーム」
「今日から俺は!」
が断トツですね。


11月はなかなか楽しめます。




 

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